いのちとこころを考えるつどい【はじめに】

いのちとこころを考えるつどい【はじめに】

もはや個人の問題ではない

 平成25(2013)年の都道府県別の(人口10万対の)自殺率をみると山形県は6番目とかなり高く、なかでも庄内地域は県の平均を上回って推移しています。身近な地域の中でも友人、知人、家族を自殺で亡くした人や「自殺を考えたことがある」と言う人が増えてきています。もはや自殺は一部の人の「個人の問題」から「社会的な問題」になってきています。
自殺予防のためにも「こころの健康づくり」がますます重要になってきています。そこで特定非営利活動法人ぼらんたす(以下、ぼらんたす)では、県から助成金をいただき平成25年度から誰もがこの問題を自らの問題としてとらえ、予防の主役となれるような取り組み「山形県庄内発!こころを元気にするプロジェクト」(以下、こころ元気PJ)をスタートさせました。その際に、この取り組みが地域に根付くように以下の3点を活動のベースとしました。

「こころ元気PJ 活動の3本柱」
(1) 全国どこでも取り組まれている自殺予防ではなく地域レベルで、庄内地域の実情に合わせた実践的な取り組み。
(2) 専門家や専門的なものだけでなく、もっと広く一般の人を対象にした取り組みを、対症療法ではなく、根本治療を中心とした自殺対策とする。
(3)「自殺には、特効薬はない」「自殺に蓋をしない」「自殺の問題を特別なこととしない」
をテーマに展開してゆく。

 特に(2)については、「広く一般の人を対象」にすることで、追い込まれてから自殺を止める(対処療法)ではなく、地域の中のコミュニケーションや環境、人々の意識を変えていくことで孤立感から解き放たれ、少しずつ自尊感情を高めながら地域の人とつながり(つながりたいと思うようになる)、その結果として自分も何かしたいと思うような…そうした根本的な部分にじんわりと効いていくようなきっかけづくりをしたいという願いを込めました。

いのちとこころを考えるつどい